万年筆初心者から愛好家まで幅広く支持されているパイロットの「kakuno」。
そのシンプルで可愛らしいデザインと、使い心地の良さが人気の秘密ですが、いざ購入するとなると
「どのペン先(字幅)を選べばいいの?」
と悩みますよね。
そこで今回は、kakunoのEF(極細字)、F(細字)、M(中字)の3つのペン先を徹底比較します。
EF(極細字):精密な筆記をしたい人
EF(極細字)は、kakunoの中でも最も細いペン先(字幅)です。
文字通り、極めて細かい線を引くことができるため、以下のような人に向いています。
- 手帳やスケジュール帳の狭いマス目に書き込みたい人
- 細かい文字を書いたり、精密な図を描きたい人
- 滲みやすい紙に書くことが多い人
細い線に慣れていないので、筆圧をかけたらペン先が折れるんじゃないかとドキドキしながら書きました。(親の仇!!くらい強い筆圧じゃなければ折れません)
▼パイロット kakuno
▼コクヨ 書翰箋
ペン先が細いため、小さな字が書きやすく、画数が多い漢字も潰れることなく書けました。
▼マルマン 書きやすいルーズリーフミニ
▼ルーズリーフミニのファイル
EFのデメリット
筆圧が強すぎると、紙に引っかかる感覚があるかもしれません。
また、紙質によっては、滑りが悪く感じることもあります。
EFのメリット
EFは、インクが少しずつしか出ないため、滲みが少なく、はっきりとした文字が書けます。
手帳やノートの狭いマス目に書き込んだり、細かいメモや図を描くのにピッタリです。
▼パイロット kakuno
F(細字):バランス重視の万能型
F(細字)は、日常の筆記において最も汎用性が高いペン先(字幅)です。
わたしの初めての万年筆もFでした。
EF、F、Mを所持していますが、今でも使用頻度がダントツで多いのはFです。
細すぎず太すぎず、使いやすいので、以下のような人に向いています。
- 日常的に万年筆を使いたい人
- 手帳、ノート、公式文書など幅広く使いたい人
- インクの出方が安定した字幅を求める人
普段から使用しているペン先です。
字が潰れることもなく書きやすい!
まぁ、読めなくはない…かな?
普段から小さい文字を書く人なら、5mmでも問題なく書けると思います。
(3mmと6mm、なんで同じところで字を間違えたんだろ…)
Fのデメリット
とにかく使用頻度が高いため、1本では足りません…。
使いたいインクの色がありすぎて、万年筆を増やしたい!という衝動を抑えるのが大変です。
Fのメリット
インクの流れがスムーズで、太すぎず細すぎずの「オールラウンダー」。
「初めての万年筆はどれがいい?」と聞かれたら、真っ先におすすめするペン先です。
M(中字):濃くてしっかりとした文字が書ける
M(中字)は、kakunoの中で最も太いペン先(字幅)です。
線が太い分、濃くてしっかりとした文字が書けるので、以下のような人に向いています。
- 滑らかな書き心地を重視する人
- はっきりとした文字が書きたい人
- 長文を書くことが多い人
インクが濃く出るので、はっきり、くっきり見やすい字幅です。
ヌルヌルっと書けるので、EF,Fと比べて指が疲れません。
書き心地はいちばん好きです。
3mmは、字が潰れて漢字が黒塗りのようになってしまいました…。
方眼罫に書いて、ダントツで書きにくい!!
何度丸めて捨てようと思ったことか…!
もし書くなら6mm以上〜がストレスなく書けると思います。
Mのデメリット
線が太いため、画数の多い漢字を書くと、文字が潰れてしまうことも…。
インクがしっかり出るので、その分インクの消費が早くなります。
Mのメリット
ペン先の滑りが非常に良く、ヌルヌルっと書けるので、紙の引っかかりの感触が苦手な人は、Mがおすすめです。
文字の「とめ」や「はらい」がしっかりと出るため、わたしは美文字の練習用として使っています。
インクがしっかり出るので、カラフルなインクを楽しむのもいいですよ。(そのままインク沼の世界へどうぞ〜)
まとめ
kakunoのEF、F、M、それぞれのペン先(字幅)には独自の特徴があり、用途に応じて選ぶべきペン先が異なります。
- EF⇒精密な文字を書いたり、図を描く
- F⇒日常使いしやすいオールラウンダーの字幅
- M⇒濃くてしっかりした文字が書ける
ボールペンより敷居が高く感じる万年筆ですが、kakunoならお手頃価格で始められます。
お手軽価格が故に、全ペン先を揃えてしまうという人も多いと思います。(誘惑に勝てる人、尊敬!)
友達や家族にプレゼントするのも良いですよね!
kakunoで快適な筆記体験を楽しんでください♩
▼パイロット kakuno
▼コクヨ書翰箋
▼マルマン 書きやすいルーズリーフミニ
▼ルーズリーフミニのファイル
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